アイコン・LP・フィーチャーグラフィック・ストア文章・プライバシーポリシー。アイコンで決めた一つの色とモチーフを、下流のすべての成果物に流し込む——この5点を同じブランドで一気通貫に作るルーチンを、ひとつのスキルにまとめる手法を公開します。
アプリのリリース素材5点を、一度の対話で同じブランドに揃えて生成するルーチン(Claude Skill)の作り方。毎回ゼロから作るのではなく、一度スキルに型を落とし込めば、対話だけで5点が同じ色・同じモチーフで揃います。あとは出力されたファイルを、自分の好きな手段で公開するだけ。
先に言い切っておきます。これは「AIにリリース作業を任せる型」を、自分の手で持っておきたい人のための記事です。
個人開発の本当の壁は、機能ではありません。動くアプリができてから先の、誰も楽しくない作業の山です。
全密度のアイコン書き出し、アダプティブアイコンの安全領域、1024×500ぴったりのフィーチャーグラフィック、文字数制限のあるストア文章、そして「弁護士でもないのに書かされる」プライバシーポリシー。どれも単体は小さいのに、合わせると一日では終わらない。ここで多くの開発者がリリースを後回しにして、勢いを失います。
最初から5点セットを作ろうとしていたわけではありません。はじめは、アプリごとにLPだけをAIに作らせていました。でも実際にリリース準備を進めると、結局アイコン、ストア用グラフィック、ストア説明文、プライバシーポリシーを毎回作ることになる。しかも別々に作ると、アプリ名の表記、スラッグ、色、フォルダ名、公開URL、パッケージ名の命名が少しずつズレる。そのズレを後から直すのが地味に面倒でした。だから「LPを作るスキル」ではなく、アプリ1本を公開するための成果物を、同じ命名規則とブランドでまとめて出すスキルに育てました。
この手法が解くのはここ。5点を一つずつ別々に作るのではなく、アイコンで決めた一つの色とモチーフを、下流のすべての成果物に流し込む。手順に順番をつけ、AIエージェントに最後まで走らせる。出荷を「作業」から「対話」に変えます。
この手法の価値は「5点を作れること」ではありません。多くの自動化が破綻する箇所を、3つの判断で回避していること。ここだけ理解すれば、自分のアプリや別のワークフローにも応用できます。
最初にアイコンを確定させ、その配色・角丸・モチーフをそのままCSS変数とPillowの描画パラメータとして後続に引き継ぐ。だからLPもグラフィックもポリシーも、最初から同じブランドで揃う。後から色を合わせにいく作業がゼロになります。
アイコンやフィーチャーグラフィックを描くPillowスクリプトは、確定したデザインに合わせてその場で書き起こす。スキルに古いコードを抱え込まないから、デザイン変更にそのまま追従できる。サーバーへの公開(アップロード)は環境差が大きいのでスキルの外に出し、成果物を出すところまでを確実に担当する設計です。
生成しっぱなしにしない。viewで必ず目視確認、fc-listでフォントの実在確認、未確定事項は断定せずTODOチェックリスト化。価格や効果を根拠なく書かせない。AIの“それっぽい嘘”を構造で潰します。
ここまでが「何を・なぜ」。実際に動かすための SKILL.md 本体は、そのまま Claude に読み込ませれば動く形で GitHub に置いてあります。MITライセンス。クローンして、自分のアプリ名・公開先・パッケージ名に置き換えるだけで使えます。
app.env を何として出すか。description の実例。省トークン化した実運用版は app-launch-neo-kit に置いています。
★ Star を付けてもらえると、次のスキル公開の励みになります。
※ 本手法はAIに作業を任せるための“設計図”です。ホスティング先・フォーム・パッケージ名などは各自の環境に置き換えて使ってください。プライバシーポリシーは雛形であり、公開前に専門家の確認を推奨します。
このスキルを実運用したあと、トークン消費を減らすために設計し直した記録は「自作スキルは「適切なトークン量」に設計されていない——その理由と直し方」にまとめています。