← AIバイブコーディングTips 一覧へ AI Tools / Workflow

Gemini 3.1 Pro、Claude Code、Codexを
どう使い分けるか

AIに課金する価値は、「どのモデルが一番賢いか」だけでは決まりません。自分の中では、チャット内で完結する作業はGemini、ローカルファイルを読み書きして実行・検証する作業はClaude CodeやCodex、という分け方がいちばん実務的でした。

この記事の結論

Gemini 3.1 Proは、静的レビュー、小さなHTML、Apps Script、スプレッドシート相談、新規ファイル生成にはかなり使えます。ただし、実行時エラーの確認、外部通信やファイル操作のテスト、同じファイルを長期的に安全に育てる作業では、Claude CodeやCodexに課金する価値が出ます。

01 — 使い分けの前提

差が出るのは、モデル性能よりも「作業場所」

Gemini、Claude Code、Codexは、どれもAIです。でも、実際に使っていると、差が出る場所は「回答の賢さ」だけではありません。

チャットの中だけで完結するのか。ファイルをアップロードして分析するのか。ローカルのフォルダを読んで、複数ファイルを編集して、コマンドを実行して、結果を見ながら直せるのか。

この違いが、かなり大きいです。

GEMINI

閉じた作業に強い

短いコード、表計算、文章整理、静的レビュー、単発のファイル生成に向きます。

CLAUDE CODE

コードベースに入れる

複数ファイルを読み、編集し、コマンドを実行して、開発作業を進められます。

CODEX

ローカル作業を管理できる

ファイル、下書き、検証、スキル、ルール、ブラウザ確認などを作業環境ごと扱えます。


02 — Geminiで十分なところ

Gemini 3.1 Proは、軽くて閉じた作業ならかなり使える

Geminiは、相談相手としてかなり使いやすいです。特に、材料がチャット内に収まる作業なら強い。

たとえば、短めのHTMLツールを作る。Google Apps Scriptを書く。スプレッドシートの関数を考える。表の集計方針を相談する。短い文章を整理する。

実際、HTMLで動く小さなアプリケーションツールや、スプレッドシートまわりの処理は、Geminiでも十分に相談できます。

公式ヘルプ上でも、Geminiアプリはドキュメント、スプレッドシート、写真、動画などをアップロードして分析できます。コードフォルダやGitHubリポジトリを追加する機能もあります。だから、「Geminiはファイルを一切扱えない」と言うと、今の実態とは少し違います。

作業Geminiでの向き不向き理由
短いHTML向いている1ファイルで完結しやすく、チャット上で確認しながら作れる。
Apps Script向いている処理の規模が小さければ、生成・修正の相談がしやすい。
スプレッドシート相談向いている関数、集計、列設計などはテキストで扱いやすい。
単発の文章整理向いている素材を渡して、その場で整理する使い方と相性がいい。

03 — 静的レビューと動的検証

Geminiが得意なのは「読んで検証する」こと

Gemini自身の説明でも、ここはかなり分かりやすく分かれます。

Geminiは、コードを実際にプロセスとして起動して、メモリに乗せて、外部環境と通信させながら動作確認することはできません。つまり、実行時エラーの動的な検知は苦手です。

Geminiが得意なこと

  • 構文エラーの指摘
  • 存在しない関数や変数の推測
  • 条件分岐やスコープの違和感の発見
  • ロジックバグの静的レビュー
  • ユニットテストのたたき台作成

Geminiだけでは難しいこと

  • コードを実際に起動する
  • 実行時データでクラッシュを再現する
  • 外部APIとの通信を検証する
  • ローカルフォルダへの書き出しをテストする
  • テストを走らせ、失敗を見て修正する
POINT

Geminiは「読んで指摘する」「書き方を提案する」仕事に向いている。 Claude CodeやCodexは「動かして確認する」「失敗を見て直す」仕事に向いている。この差は、課金判断のかなり実務的な境目です。


04 — ファイル生成と継続更新

Google Driveに保存できることと、同じファイルを育てることは違う

Geminiは、CSV、PDF、テキストファイルのような成果物を作り、Google Driveに保存することができます。これはかなり便利です。

たとえば、チャットで渡した経費メモを整理して、expense_log.csv のようなファイルを作る。Google Driveに置く。スプレッドシートで開けるようにする。この使い方なら、Geminiは十分に実用的です。

ただし、「同じ1つのファイルを、毎日少しずつ安全に育てる」となると話が変わります。

Geminiの説明では、Googleドキュメントを更新する場合でも、既存ファイルに直接追記していくというより、元の内容を読み込み、新しい情報を足した新バージョンを作る形になるとのことでした。

この方式だと、ログが短いうちは問題になりにくいです。でも、内容が長くなるほど、AIが再構成の途中で一部を要約したり、重要度が低そうな部分を省略したりするリスクが出ます。

スプレッドシートでも同じです。AIが内部的にCSVのようなテキストデータを一から組み立てるなら、行数が増えたときに、途中の行が抜けたり、「中略」のように省略されたりする危険があります。

新規ファイル生成ならGeminiでよい

CSV、PDF、テキストなどをその場で作り、Driveに保存する用途なら十分に実用的。

長期ログは欠落確認が必要になる

数百行、数千行になると、プロンプトだけで「絶対に省略しない」を保証するのは難しい。

差分追記はローカル作業エージェント向き

既存ファイルを読み、差分だけを追記し、行数を確認し、スクリプトで欠落を検査するならClaude CodeやCodexが向く。


05 — 課金する価値が出る境目

Claude CodeやCodexに課金する価値は、ここから出る

自分の中では、Claude CodeやCodexの出番は「コードが難しくなったら」ではありません。

作業がローカルに残り、ファイルが増え、実行して確認する必要が出てきたら、そこから価値が出ます。

判断軸GeminiでよいClaude Code / Codexに寄せる
情報量チャット内に収まるファイルやログが増え続ける
検証コードを読めば判断できる実際に動かして確認する必要がある
更新方法新規ファイルを作る同じファイルを安全に追記する
作業履歴単発で終わる前回の決定やルールを引き継ぐ
プロジェクト1ファイル中心複数ファイル、Git、テスト、公開手順が絡む

たとえば、HTMLを1枚作るだけならGeminiでもいい。けれど、HTML、CSS、JavaScript、データファイル、下書きメモ、公開スクリプト、サイトマップ、robots.txtまで関係してくると、ローカルで状況を見ながら進められるエージェントの方が向いています。

このブログの下書き管理もそうです。CURRENT.md を読んで、ルールを見て、下書きを作り、次回のために状態を更新する。こういう作業は、単発チャットよりローカルファイルを扱えるAIの方が自然です。


06 — CodexとClaude Code

Claude CodeとCodexの差は、現時点では大きく感じていない

Claude CodeとCodexの差については、正直、現時点では自分の中でそこまで大きくありません。

どちらも、ローカルファイルを読める。複数ファイルを編集できる。コマンドを実行できる。作業ルールを持たせられる。長めの開発作業を進められる。

もちろん、細かい体験差はあります。Claude Codeは、Claudeのエコシステムや CLAUDE.md、スキルまわりと自然につながります。Codexは、Codexアプリ、ローカル/Worktree/Cloudのモード、内蔵ターミナル、ブラウザ、スキル、MCPなどの作業面がまとまっています。

ただ、個人開発者としての大きな使い分けは、今のところ「Geminiか、ローカル作業エージェントか」の方が大きいです。

MY RULE

GeminiとClaude Code/Codexの差は、作業場所の差。Claude CodeとCodexの差は、現時点では好みや環境の差。自分の中では、そんな感覚です。


07 — 使い分け表

自分なら、こう分ける

Gemini 3.1 Proに任せる

  • 小さなHTMLツール
  • Google Apps Script
  • スプレッドシート関数
  • 短い文章の整理
  • 単発のアイデア出し
  • 期間で区切れる小さな分析
  • コードの静的レビュー
  • テストコードのたたき台作成
  • CSVやPDFなどの新規ファイル生成
  • Google Driveへの成果物保存

Claude Code / Codexに任せる

  • 複数ファイルをまたぐ実装
  • ローカルに残るブログ下書き管理
  • スキルやルールを使う定型作業
  • コードを実行して直す作業
  • 実行時エラーの確認
  • 外部通信やファイル操作を含む動作確認
  • 同じファイルを少しずつ育てる追記・更新
  • 大量ログの欠落確認や差分管理
  • サイト全体の整理
  • 長く育つデータやプロジェクト

08 — まとめ

AIを選ぶ前に、作業の置き場所を決める

AIツールを選ぶとき、モデルの性能差だけを見ると迷います。

でも実際には、「どこに作業があるか」で分けると分かりやすいです。

チャット内に収まるならGemini。ファイルが増えて、履歴が残り、実行と修正が必要になるならClaude CodeやCodex。

この分け方にすると、AIの使い方がかなり整理されます。

Geminiは相談と小さな制作に強い。Claude CodeやCodexは、作業場に入って一緒に進めるのが強い。

どれが上かではなく、どこから先を任せるか。

AIツールの使い分けは、そこから考えるのがいちばん実用的だと思っています。

参考にした公式情報

※ 各ツールの仕様は変わる可能性があります。この記事は2026年7月1日時点の自分の利用感と、確認できた公式情報をもとに整理しています。